静岡で震度6弱、1都3県で65人負傷
11日午前5時7分頃、静岡県の駿河湾を震源とする地震があり、同県伊豆市、焼津市、牧之原市、御前崎市で震度6弱の揺れを観測した。
震源の深さは約23キロ、マグニチュードは6・5と推定される。近い将来発生が懸念されている東海地震の想定震源域内で地震が起きたことから、気象庁は午前7時15分と同9時10分、東海地震に関する初の「観測情報」を出したが、同11時20分、「今回の地震は想定される東海地震に結びつくものではない」と発表した。
読売新聞のまとめによると、この地震による負傷者は、静岡、愛知、東京、神奈川の1都3県で65人に上った。静岡市などでは4件の火災が発生した。
東海道新幹線が始発から午前8時まで運転を見合わせたほか、東名高速道路の牧之原サービスエリア付近(静岡県牧之原市)の上り線で路肩が約40メートルにわたり崩落した影響などで、午前10時現在、富士―袋井インターチェンジ間が通行止めとなっている。
東海地震に関連する情報は、「観測情報」「注意情報」「予知情報」の3段階に分かれ、東海地震の前兆現象とはただちに判断できない場合にも出される「観測情報」は危険度が一番低い。現在の発表方式となった2004年1月以降では、初の情報発表となった。
今回の地震について同庁は、東海地震ではないとみている理由として、〈1〉東海地震で想定されている断層のズレとタイプが異なる〈2〉想定している東海地震の規模よりはかなり小さい――などと説明。会見した横田崇・地震予知情報課長は「基本的には通常の生活をしてほしい」と呼びかけた。
ただ、東海地震はこれまで予知の可能性があるとされてきた。今回は、地震発生前に観測データに変化はなかったことについて、同庁は「今回の地震は想定している東海地震とは規模や発生のメカニズムが異なる」と説明している。
また、東海地震の発生に及ぼす影響を検討するため、同日午前8時から、地震防災対策強化地域判定会(阿部勝征会長)の臨時の打ち合わせ会を開催した。
今回の地震で、焼津で60センチ、御前崎で30センチの津波(引き波)を観測した。
~読売新聞~
…早朝であるためこちらでは揺れは感じませんでしたが…静岡に住む親せきからかなり揺れたという連絡が入りました。東名高速では隆起した部分も出たとか…。