プロレスリングNOAHの小橋建太が「肘部管症候群」により、次期シリーズの開幕からの欠場が決まった。すでに小橋は両ヒザ、両ヒジにはメスを入れているし、腎臓がんの摘出手術を行っている。すでに一線でプロレスを行うことはすでに不可能なのかもしれない…。これは、1990年代半ばから全日本プロレスで一世を風靡した「四天王プロレス」の終焉を迎えたと言っていい。
四天王と言われた、三沢光晴さんは昨年6月に試合中の事故で亡くなり、後任の社長には田上明が就任した。川田利明はハッスルに参戦後、出場する試合数は激減した。そして、この小橋もケガが相次ぎ、この4人を追いかけていた秋山準も腰に爆弾を抱えている。それと同時にNOAHを含めてプロレス界は「世代交代」が進み、20代30代前半のチャンピオンが誕生している。昨日行われた新日本プロレスの東京ドーム大会も新日では棚橋、中邑、真壁、NOAHではヨネ、潮崎、杉浦、丸藤という新しい世代の選手がメインを立派に張っている。
レスラーだって人間である。年は必然として取るわけで、ファンである我々がレスラーに過大な期待をかけてしまったことが、小橋のようにケガを誘発させてしまっているのかもしれない。もう一時代を築いたレスラーは若くない。あまり無理をかけさせられないというのが手に取るようにわかる出来事であった。
小橋にはしっかり治して戻ってきてほしいが…もう一線級の活躍を強いることを望むのは酷のような気がするがどうだろうか?